本マニュアルでは、出願に関するアクションの種類と、「出願」アクションおよび「出願後対応」アクションの活用方法、さらに自動登録設定の一例についてご案内します。

出願に関する主なアクション

出願関連のアクションには、以下の種類があります。
このうち 「出願」 および 「新規性喪失例外出願」 の法定期限処理日は、「出願手続テーブル・出願日」と同期されます。

アクション説明同期項目特許庁HTML/XML添付
草案送付草案送付を管理するためのアクションです。
出願出願を管理するためのアクションです。出願手続テーブル・出願日〇 提出書類・受領書
新規性喪失例外出願新規性喪失の例外(特許法第30条)の適用を受ける出願を管理するためのアクションです。
「データ>出願>出願前公表」テーブル「新規性喪失例外F」と「公表日」が登録されると、
当アクションの作成キューが立ちます。
出願手続テーブル・出願日〇 提出書類・受領書
優先権主張国内優先を主張するか、パリ優先を主張するか、PCT出願をするかを優先権主張を検討するためのアクションです。
分割出願査定後の分割出願を検討するためのアクションです。
出願後対応出願日をトリガにした後続の手続きのアクションとしてご利用いただけます。

以下のアクションは「出願」と同様に出願手続の管理を行いますが、それぞれの出願種別に応じて使用します。

アクション法域(出願種別)説明同期項目特許庁HTML/XML添付
国内優先権主張特許、実用新案(国内優先)国内優先権主張出願を管理するためのアクションです。出願手続テーブル・出願日〇 提出書類・受領書
パリ優先権主張(パリ優先)パリ優先権主張出願を管理するためのアクションです。出願手続テーブル・出願日

その他の標準アクションについては「【標準】標準アクションを登録する」をご参照ください。

「出願」アクションの管理

「出願」アクションの登録方法

「出願」アクションは、以下の2通りの方法で登録できます。

基礎出願がない通常の出願には法定期限が設定されていないため、「出願アクション」の登録は必須ではありません。
ただし、出願の目安として「法定期限」や、準備作業のための「技術期限」「事務期限」などを設定することで、
出願までの工程を計画的に管理することができます。

自動期限設定のサンプルはこちら

案件作成時に「出願アクション」を自動登録する設定

案件を新規作成すると、自動的に「出願アクション」が登録されるよう設定できます。

  • 設定箇所: メニューバー > 設定 > 設定 > 標準アクショントリガ設定
  • 設定内容の例:「受任日」から3ヶ月後を期限として、「出願アクション」を自動で作成。
  • 補足:条件に応じて、法域や出願人などの追加条件を指定することも可能です。案件の種類や業務運用に応じてカスタマイズをご検討ください。

「出願アクション」と同時に追加期限を設定する

「出願アクション」に対して、関連する技術期限などの追加期限も自動的に登録されるよう設定できます。

  • 設定箇所:メニューバー > 設定 > 設定 > アクション追加期限設定
  • 設定内容の例:「出願アクション」の法定期限の14日前に、「技術期限(修正原稿期限)」を自動で設定。
  • 補足:こちらも必要に応じて、法域や出願人などの条件を加えることが可能です。

「出願」アクションの対応完了方法

「出願」アクションは、願書を提出し、「出願日」を法定期限処理日に登録することで対応完了となります。
「出願日」と「出願」アクションの法定期限処理日は連動しており、「出願日」を登録すると、法定期限処理日も自動的に反映されます。

以下の2通りの方法で対応完了できます。

  • 「出願手続」テーブル「出願日」または「出願」アクションの法定期限処理日に「出願日」を手動登録
  • 特許庁HTML/XML添付」による「出願日」自動登録(推奨)
Information

「特許庁HTML/XML添付」による「出願日」自動登録の流れ
詳細は「【特許庁HTML添付】庁書類で案件データを更新する」をご参照ください。
動画マニュアルでは案件作成からデータ登録までの流れを確認できます。

  1. 願書の【整理番号】を「出願手続」テーブルの「出願整理番号」に登録します。
  2. 願書提出後、特許庁HTML/XML添付で書類を取り込みます。
  3. 「出願日」「出願番号」等の書誌事項と図面が案件に登録されます。
  4. 「出願日」が登録されると、「出願」アクションの法定期限処理日も自動登録されます。

なお、追加期限の処理日は自動登録されないため、手動登録が必要です。

「出願後対応」アクションの活用

「出願日」を起点とした期限(例:公開日) を管理する場合は、「出願後対応」アクションをご活用ください。